共に考える未来

学級通信126号より↓↓


「furu-t先生。さっき保護者の方から参観したいって電話があったよ!」


1時間目の休み時間に教頭先生に呼び止められました。
保護者の方々がクラス創りに参画する。ありがたいことです!


さて、お母さん方が見守る所で行われた算数の授業。
本日のめあては


「なぜ円周率が3.14なのか教科書の実験を行って説明できる」です。


う〜ん、むずかしい。各班、ホワイトボードを囲んで頭を悩ませています。
ふと気づくと後ろのお母さん方も教科書をもって「う〜ん・・・。」
親子で同じ課題に取り組むっていうのもすてきですね〜!


ある班のホワイトボードには、こんなことが書いてありました。
「教科書に書いてあるから!」そこで、いったん学びをストップ。


「ある班のホワイトボードに、『教科書に書いてあるから』って書いてあったよ。
 でも、みんな聞いて。将来なぜっ?て聞かれたとき『だって社長がいったんだも 
 ん』って答える?」


首をふるみんな。


「そうだよね〜。社長さんが言った言葉を自分なりに説明できるようにならなきゃい けないよね?今日の勉強も同じ。教科書に書いてあることをどう自分で説明できる ようになるかだよね?」


再び学習がスタート。
初めは頭を悩ませていた彼らですが、しだいに
「わかった!」「3.14になったぁ!」なんて声が上がり始めました。


「計算すると3.13なんです。くそぉ〜。絶対3.14になるようにはかってやる〜!」
なんて気合いを入れるグループもあり。
ひたすら、いろんなものをはかり、
「ほんとだ〜。みんな3.14に近い数字になる〜!」
なんて感動しているグループもあり。
彼らの学びに対するどん欲さには頭が下がります。


来ていただいたお母さんと
「中学へ進学したら『学び合い』というスタイルではなくなりますよね?」
なんて話にもなりました。


その話題で私が答えさせていただいたのはこんなこと。
「中学校では確かに『学び合い』というスタイルで勉強できる可能性は限りなく低いでしょうね。でも、そんなのはあまり関係ないんです。私達教師が育てたいと思っている子どもは、学び合いが上手な子どもではなくてわからない時に、『ちょっと教えて!』というように、人とつながりあいながら学習をし続けられる子どもなんです。一斉授業でもその力は必要ですよね??」


お母さん方は「うんうん」とうなずいて聞いてくださいました。


子どもが学ぶ姿を見ながら、まだ見ぬ子ども達の未来を語り合う。
そして、今何ができるか、何をしていかなければならないのか、共に考える。
なんてありがたいことでしょうか。


またお待ちしています。
すばらしい時間をありがとうございました!