第1回 授業仕分け

学級通信114号より↓↓


男の子:「先生!体育のサッカー、何時間ぐらいできるんですか?」
furu :「う〜ん。やらなきゃいけないこといっぱい残っているんだよね・・・。
     何時間かなぁ?」
男の子:「いっぱいやりましょうよ〜!」
furu :「その気持ちはわかるけどさぁ。」



わたしが「う〜ん。」と悩む原因はもちろん「残り時数」。
2学期は行事が盛りだくさんだった。
そのため、学習の進度が少しおくれ気味なのだ。
男の子との会話を通して、ふと考えた。


残り時数が少なくて私1人が悩んでいても意味がないよなぁ。
だって、学習の主役は子ども達1人1人なんだから。
そうだ!みんなで考えてみよう!


終業式までみんなで勉強できるのは残り何時間なのか?
ドキドキしながら数えてみると約58時間。
2学期中に学習する予定だが、まだ学習が終わっていない単元をすべて黒板に書き出し、話を始めた。


「2学期も残りわずかだね。
 さっき数えてみたんだけど、2学期にみんなで学習できる時間は
 残り58時間なんだ。でも、これだけの単元が終わっていないんだ。」


黒板にずらっと並んだ単元の数を見て少し驚く子ども達。


「残っているこれらの単元をどうやって勉強していくのか考えないといけないね。
 あせらずじっくりと勉強して、
 終わらなかった所を3学期に持ちこす方法だっていいし、
 集中してみんなでやるべきことを早めに終わらせて、
 復習の時間をとる方法だっていい。
 これらの単元を何時間ぐらいで学習できるか、みんなで考えていこうよ。
 5時間で終わらせる予定だったけど、4時間で終わったっていうならそれでいいし、
 5時間で終わらせる予定だったけど、
 時間が足りないならまたそこでみんなに交渉すればいい。
 とりあえず、見通しをもって学習しないとみんながつらくなっちゃうよね?」


「うんうん。」とうなずく子ども達。


そこで、「第1回 単元仕分け」がスタート!(笑)


「この単元何時間ぐらいでできるかなぁ?」
「予習を組み合わせればこのぐらいでいけるんじゃない?」
「漢字は学校でやらなくても、家で計画的にやろうぜ!」
百人一首の大会はどうする?」
「わざわざ授業を使わなくても、業間にみんなでやればいいんじゃない!」


などなど、おもしろい意見が数多く飛び出した。
「第1回 単元仕分け」の結果は以下の通り。


【国語】
  ニュース番組作りの現場から・・・6時間(残り4時間)
  工夫して発信しよう・・・最後にまわす(フェスタで同じような内容を行ったため)
  漢字の広場・・・1時間
  詩を味わおう・・・2時間
  漢字の読み方と使い方・・・2時間

【算数】
  分数と小数・・・7時間(残り5時間)

【理科】
  生命の誕生・・・4時間
  おもりのはたらき・・・7時間(残り3時間)

【社会】
  わたしたちの生活と情報・・・8時間

【音楽】
  わたり鳥と少年・・・4時間(残り2時間)
  威風堂々・・・4時間
  鑑賞・・・1時間

【家庭】
  調理実習・・・2時間

【書写】
  「読む」の習字・・・2時間

【体育】
  サッカー・・・4時間
  保健・・・2時間

【モジュールタイム】・・・6時間

                   残りの合計 52時間


あせって、いいかげんに学習しても意味がないし、
のんびりとやりすぎて3学期に先送りにしても苦しくなる。
さあ、残り2週間。見通しをもって学習を進められるか?
みんなの腕のみせどころです。