『学び合い』懇談会で見えたもの

学級通信113号より↓↓



授業参観、懇談会への参加ありがとうございました。


「先生。『学び合い』の懇談会ってみなさんの前でなにかを発表したりするんですか?」


不安な表情を浮かべながら保護者の方から聞かれました。
私が伝えるのが下手くそでした。申し訳ありません。
そんなことをするつもりはなかったのです。
かえって不安感をあおってしまったようですね。反省です・・・。


「保護者の方もクラス経営に参画してほしい。」
私が『学び合い』懇談会を行おうと思ったのはこのような考えからです。


イタリアのレッジョエミリア市では、保護者の方々が学校を立ち上げました。
そして、保護者と教師が一体となって子どもをどう育てていくかの話し合いを
常に行っております。

「学校にこうしてほしい!」という保護者の方々のニーズと
「でも、そうするとこんな所に問題が起きてしまいます、どうします?」
という学校の意見。
その両方をすりあわせていくことによって、
子ども達の学びやすい環境を整えていこうというわけです。
そのような取り組みをしている学校は世界に多くあります。


私はそのような取り組みに賛成です。
そのためには学校は常にオープンでなければならないと思います。
懇談会でもお話をしましたが、
私は「授業参観日」も「教育相談」もいらないと思っています。
そんな日を設けるより、保護者の方が来たいときに参観に訪れ、
教師と話をしたい時に話ができる。
そんな学校であるべきだと思うのです。


昨日の話し合いは私にとってすごく有意義な時間となりました。
それは、私1人で考えるのではなく、保護者の方々と考えることができたからです。


クラスは担任のものではありません。
クラスに所属している子ども達のものであり、
そして、その子ども達の成長を願う保護者の方々のものであると思います。
そのために私ができることは何か、それを日々考えております。


「担任の先生のやり方があるから・・・。」
「口を出したら悪い気がするし・・・。」


そう思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
保護者の方々がクラス経営に参画してクラスを支える。
こんなすてきなクラスはありません。
教師と保護者が批判しあうのではなく、意見交流を通してよりよいものをつくっていける
そんなクラスにしていきたいと考えております。


私が好きな言葉に、こんな言葉があります。
「良いアイディアは会議の場ではなく、日々の雑談の中から生まれる」
私自身、いろんな人との対話を通して、
「そのアイディアいただき!」と言えることが数多くあります。
昨日も懇談会が盛り上がったのは、みんなで立ち話をしていた時でした。
いろんな所でいろんな話題が飛び出し、楽しく時間が過ごせました。
(しかし、いすに座るの禁止とはやりすぎでしたかね?後で反省しました・・・。すみません↓)
でも、あの雰囲気すてきでした。


「なんか今日の懇談会、いつのまにか始まって、いつのまにか終わっちゃったよね。」
「今日の懇談会、先生の存在感ゼロだったよね。」
なんて懇談会こそ、すてきな懇談会なのでは?と思います(笑)



昨日の『学び合い』懇談会のおかげでいろいろなことに気づくことができました。
次回の懇談会は、
もう少し話しやすい雰囲気をつくりだせるよう考えていきたいと思います。
数々のご無礼、失礼いたしました。
今後ともよろしくおねがいいたします。


ぜひぜひ、学校に気軽に起こしください。
お時間が無いときは、電話でもなんでもかまいません。ぜひ意見を聞かせてください。
クラスづくりの主役は「子ども」、「保護者」、「教師」だと思います。